レイチェルは自分がレプリカントであることを知り、タイレルから逃げ出したことでブレードランナーであるデッカードの処分対象になった。
しかし、デッカードはレプリカントのリオンに殺されそうになった際、レイチェルに助けられたことからレイチェルを見逃すことを決めた。そんなデッカードに対してレイチェルがこう質問した。
「VK(フォークト=カンプフ)テストを受けたことがある?」と。
この時デッカードの返事が無かったため、様子を確認するように「デッカード?」と言ったがデッカードは疲れて寝てしまっていた。
VKテストは人間かレプリカントかどちらか判らないときに使う判定方法である。
人間であることがわかっているデッカードがVKテスト受けることは無いのに、あえてレイチェルがこの質問をした意図が何かあるに違いない。いつ殺されるか判らない状況において今この質問をすることがとても重要であると認識しているからだ。
それはレイチェルがデッカードもレプリカントなのではないかと考えているからだ。デッカードは自分の見方だと思いたいとの希望もあったはず。ただなぜそう考えたのかは判らないが・・・。
デッカードは寝ていて答えなかったが、実はデッカード自身もレプリカント?と思い始めていたと思う。この時は答えることが出来なくて寝たふりしていたんじゃないかな。
その後、デッカードには何度か思い当たる節が出てきて、この疑念も最後はユニコーンの折り紙で確信に変わることになる。
つづく
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