タイレルに会うため、まずはレプリカント製造に関係する人間に近づくバッティとリオン。最初に訪ねたのが眼球製作をしているチョウだ。
このチョウだが極低温の実験室で作業をしており、なんと作った目玉をお箸で掴んで顕微鏡にセットしてチェックしていた。
すごいアナログな作業に見えるけどもしかして1個づつ手作り? 伝統工芸の職人さんですか? レプリカントの製造工程は劇中に出てなかったがベルトコンベアーを使った大量生産のイメージなんですけど。
タイレル社のビルの大きさからすると超巨大企業レベルであることが伺え、これは製品であるレプリカントを大量に生産して販売した利益で建てたといえる。当然目玉も大量生産ということになり、そうするとチョウは目玉の研究者であって生産現場は別ですね。よかったよ。手作りだったら寝る時間ないし・・・。 そんなことは置いといて、
バッティがチョウに
「天使も焼け落ちた。雷鳴とどろく岸辺。燃え盛る地獄の日」と言った言葉である。何か古典的な言い回しで気になって調べたらイギリスの詩人による「アメリカ ひとつの予言」の一節に由来するものであった。
その後、チョウがバッティに「その目も私が作った」と自慢げに言ったことに対して「この目で見せられてきたものをおまえに見せてやりたい」と言ったことで、バッティが見てきた事を表した言葉だと判る。
これまで経験してきたことを詩を引用して語るバッティが高度な知性と教養を身につけていることが伺えるシーンだ。
つづく
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