宇宙植民地では奴隷として扱われ、帰ってきた地球では処分される対象となるバッティ。
その後、奔走するもののやがてバッティは仲間や愛するプリスを失いデッカードを殺すと決める。だがこれまでの恨みを晴らすため簡単には殺さなかった。
まずはデッカードの指を折り「痛み」という苦痛を与える。そしてわざとデッカードを逃しビルの屋上に追い詰め「殺される」という恐怖を与える。
逃げ場を失ったデッカードは隣のビルに飛び移ったが失敗し、ビルから突き出した鉄柱にぶら下がるがすでに力を使い果たし今にも手を滑らせそうになる。
そして「恐怖の連続だろう?それが奴隷の一生だ」と言いデッカードに「絶望」を与えた。
これが俺たちが受けてきた奴隷の一生なんだ!思い知ったか!と、人間(デッカード)に言いたかったのだろう。
もう少しで本懐を遂げることが出来る。後はデッカードが手を滑らせ死ぬのを見届けるだけだ。
だが「これでいいのか?」
「このままで良いのか?」
「自分は何者なんだ?」
レプリカントが人間らしさを感じた瞬間ではないだろうか。
つづく
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