デッカードを追い詰めている途中でバッティの右手が痙攣した時にとった行動だが、手のひらに釘を刺して痛みに耐えることで力を取り戻していた。
刺激を与えるのは判るがなぜ手のひらだったのか? この後もデッカードと戦う上で手を傷つけるのはまずいと思んですけど。何か持ったり握ったりするのに支障がでるしせめて前腕に刺したほうが…。
これには別の意味があるように思った。
この場面の少し前に戻るがバッティが「寿命を延ばして欲しい」ことをタイレルに嘆願した際、結果として何も方法がないことがわかり絶望する。その後タイレルに諭されるやり取りがあったが、ここでバッティがタイレルのことを「父」、タイレルがバッティのことを「息子」と呼んでいた。
これはもうあれではないのか!
レプリカントを創造したタイレルが神で、その息子バッティが神の子キリストに置き換えられるのではと。
そこで、この手のひらに釘を打った行動(傷)がキリストが磔刑にされたときの「聖痕」といわれるものに繋がってきて、自分で書きながらなんかゾクッとしてきた。
恐るべしブレードランナー。
つづく
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