ブレランです。稲作農家に生まれ農業と共に育った環境と家庭菜園歴20年の経験を元に、これから家庭菜園を始めようとされる方に家庭菜園のいいところを解説しています。
【ポイント】
雨が降ると土の中のカルシウムが流れ出します。また植物の成長過程においてカルシウムやマグネシウムを吸収するので、土は中性から酸性に傾きます。たいていの野菜は中性~弱酸性を好むので、酸性の土だと植物の根を弱らせ、必要な養分の吸収も悪くなります。作付け時には土の酸性度を意識しよう。
酸性度 phとは
酸性、中性、アルカリ性があり、その程度をあらわす値が(phペーハー)です。雨が降ることで土は少しづつ酸性化します。
植物の種類によって弱酸性を好む、中性を好むなど違うので、酸性度を調整して生長しやすい環境を作ります。
酸度の測定
市販の酸度測定器を使用して土の状態を把握する。
園芸店、ホームセンター(またはネット)で酸度を測定するものが市販されています。土に差し込むだけで酸度の他、地温、水分なども測定できるデジタル計測器まであり、また、値段も2,3千円ぐらいから購入出来るのでひとつあると便利です。
余談ですが昔は、土のサンプルを採取して試験管に水と試薬を入れて反応色を確認するなど、理科の実験みたいな方法で確認してました。作業が面倒なことや、色チャート表の見方が微妙で酸性度を判定しにくく、数回しか使わなかったことを覚えています。
酸度の調整
石灰の中でも苦土石灰を使って適正の酸度に調整するのをおすすめします。
種まきや苗の定植をする前に酸度を測定し土の酸性度がph6.0以下のときに石灰をまきます。
苦土石灰以外にもいくつか種類の石灰がよく使用されます。それぞれの種類の性質を知った上で、適量を畑にまいて酸性を調整してください。
苦土石灰(石灰)のまき方
特に難しいやり方はありません。畑全体にまいてからまんべんなく耕すだけです。
石灰は肥料と同時に施すと反応して肥料の窒素分が相殺され効果が下がったり、アンモニアガスが発生するなどいわれますが、私の場合はめんどくさいので一緒に施してますが特に問題ないです。
種まき、定植をする前の1週間前には石灰をまいて耕しなじませておきます。
施す量については石灰の袋に記載しているのでしっかり確認しましょう。
目安としてph値を1上げるのには苦土石灰の場合は1平方メートル辺りに200gをまきます。
苦土石灰(石灰)のやりすぎに注意する
教科書通りに作付けの度に毎回畑に石灰をまくと、土の酸性度が中性を通り越しアルカリ性になってしまいます。
アルカリ性の土は野菜が必要とする肥料分を保持できなくなるので注意です。
まとめ
私が子供のころ親が野菜を作ってたので「どうして石灰をまくのか?」と尋ねたところ「野菜が良くなる」と謎の理論をいってましたが、理論は関係なくまいていたようです。
だれかに教えてもらったのか、または経験で会得したのかわかりませんが「すごいな」と関心します。土の酸性度を意識することは重要です。
少しはお役に立てばうれしく思います。
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