家庭菜園の基本!【肥料のやり方】失敗しないやり方の基本。元肥と追肥それぞれの特徴とコツも解説。

家庭菜園のコツ

「肥料のやり方」については色々ありますが、基本的にどうやれば良いのか等、何となーく判っているような感じではありませんか? 基本的なことさえ押さえていればそれ程悩むことではありません。ここでは施肥のコツ、元肥、追肥について解説します。

肥料はやり過ぎない

多くの家庭菜園等での施肥ですが基本的に「やり過ぎ」の傾向にあると考えられます。

肥料がどのくらい効くのかベテラン農家でもないとなかなか実感が持てません。

園芸書籍をみて記載されてた分量より少し多めに施したりしてませんか? (実はこういう私も初心者のころは「肥料が多いほどいっぱい収穫できるやん」と思ってやっておりました!)

ベテラン農家の方であれば、手でつかんだ肥料の感覚でベストな分量がわかるみたいで手際もよくカッコいいです。(そのコツをベテラン農家(母親)聞いても上手く説明してくれませんでした。本人の感覚でやっているのでやはり経験が大切みたいです。)

施肥における失敗は、肥料不足よりも肥料のやり過ぎの方に問題が多く、例えば花が咲いても実が付かなかったりジャガイモなどは味がおちてしまいます。

元肥の解説

元肥は、野菜を植え付ける前に入れるもので、根をしっかりと張り、丈夫な茎や葉を大きく成長させるために施します。

この元肥が多すぎたり株との距離が近いと、植物が楽をして根を遠くまで延ばさなくなります。

こういった状態になると夏場に畑が乾燥すると水分を吸収できずらくなり、最悪は弱って枯らしてしまったりします。

元肥の施肥

元肥の施し方には大きく二つ「作条施肥」と「全面施肥」があります。

根を深く張らせる必要がる野菜は「作条施肥」にします。畝の中央に20~30cmほどの溝を掘り、そこに堆肥(効果ゆっくりで長期間)、化成肥料(即効性あるが短期間)を施して土を埋め戻します。

長期間育てる果菜類(ナス、トマトなど)は「作条施肥」で根を地下深くへ誘導して、ゆっくりと肥料分を吸収させるようにします。

対して「全面施肥」は根が浅く生長期間も短い葉菜類(小松菜など葉物野菜)は、畝全体に元肥を施す全面施肥が向いています。生育初期から肥料が効き始めるので葉物に最適です。

堆肥の量は野菜の種類によって変わるので園芸書などで確認しましょう。

化成肥料を使用するときは、窒素、リン酸、カリの割合が8.8.8のもので良いと思います。

化成肥料は効果のある期間が30日程度とされていますが、IB化成肥料(暖効性化成肥料)であれば90日程度持続するタイプもあるので果菜類は、こうしたものを使用して追肥分を元肥に足しておけば追肥をしなくてすみます。

追肥の施肥

順調に育ち実も着きだすと、もっと大きくしたいと意識し始め「肥料やりたい病」が湧いてきます。

しかしながら追肥にはタイミングがあって、例えば「ジャガイモの追肥は芽かき後2週間ほど」や「トマトの追肥は最初の実がピンポン玉ほどになったら」とかです。

大抵の園芸本にはしっかり記載されるのに、初心者はあまり重要だと思わないのでタイミングを外してしまいがちですが、成長の過程で特に養分が必要な時期であり、その後の成長に大きく影響するので外してはなりません。

人間が ”肥料やりたい病” にかかると「念のためもうちょっと肥料やっておこう」ってなった時には、やり過ぎの状態になってます。

特にジャガイモなどは収穫近くなって施すとイモのデンプン含有量が下がり味が落ちます。

本来、肥料が切れてくるとそれまで葉っぱに蓄えていた養分がイモに集まりおいしくなるのに、余計な肥料のせいでおいしくなくなります。

葉菜類、根菜類など多くの野菜では収穫期に肥料が切れているのが理想で、逆に収穫期に肥料を施した方が良いのが、トマト、ナス、キュウリなど次々と実がなってくる果菜類です。

以上が肥料に関する基本とコツの解説になります。

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