家庭菜園の基本!【連作障害】はこわくない。原因と対策についてやさしく解説。

家庭菜園のコツ

家庭菜園を続けると気を付けないといけないことの一つに「連作障害」があります。
何も対策してないと野菜の生育に影響し収量も減ります。
ここではその原因と対策について解説します。

なんとなくわかっているようでわからない「連作障害」。なにやら怖いイメージですが、その原因を理解して適切な対策をしていれば心配ありません。

どうして連作障害になるのか

連作障害とは、同じ場所で同じ野菜を続けて作る(連作)と現れる障害のことを言います。

同じ野菜といっても「同じ科」を意味し、同じ科の野菜を続けて作ると連作障害が発生します。

特にナス科、アブラナ科、マメ科、ウリ科については連作障害が起こりやすいので注意です。

例えば特定の場所にナスを作り、翌年はトマト、翌々年はピーマンを作ると、どれもナス科ですので連作になるということです。

ではなぜ、連作すると障害が発生するのか?

それは連作することで土の栄養分が偏ったり、微生物のバランスが悪くなることで病害虫の被害を受けやすくなってしまうからです。

連作障害には大きく分けて、菌による「土壌障害」と、センチュウという生物による「センチュウ害」の二つの障害があります。

土壌障害

土壌障害の原因となるものには「根こぶ病」などの病原菌が関係しています。

ただしこういった「病原菌」に感染したという意味ではなく、元々土中にいた「病原菌」が活性化することで障害が発生します。

同じ野菜を連作することで特定の微生物がだんだんと増え、それに応じて「根こぶ病」など特定の病原菌もどんどん集まってきます。

その結果、野菜が持つ抵抗力を超えてしまい養分を十分取込めず弱って行くという仕組みです。

センチュウ害

センチュウは目に見えないほどの小さな生物ですが、有機物を餌とするセンチュウに対して「ネコブセンチュウ」などは野菜の根に寄生してコブを作ったり腐らせたりします。これらが「センチュウ害」になります。

このセンチュウについても病原菌と同様に土中にいて活性化してくると障害が発生します。

有機物を餌とするセンチュウは「ネコブセンチュウ」を抑制する種類もいるものの、土中の有機物が不足してくると「ネコブセンチュウ」が優位になってきます。

また同じ野菜を連作することで「ネコブセンチュウ」などがどんどん増殖し、センチュウ害が起こりやすくなります。

連作障害にならない対策は?

連作障害にならない対策として「土づくり」が大切で、そっくり新しい土にすれば良いのですが、基本的に畑の土を入れ替えることは困難です。

効果のある3つ「輪作」「多品種栽培」「苗の選定」を説明します。

輪作

もっとも合理的な方法が「輪作」になります。

これは、畑を4つの区画に分けそれぞれ「ナス科の区画」、「アブラナ科の区画」、「マメ科の区画」、「ウリ科の区画」と割り当て1年ごとにローテーションさせて運用することです。

一度ローテーションを決めてしまえば、毎年同じことをするだけで連作になりません。

多品種栽培

また、多品種栽培も有効で土中の生物が多様化し特定の病原菌やセンチュウの増加の妨げにもなります。

「輪作できるほど場所がないよ」と言われる方にお勧めです。

苗の選定

苗については「連作障害」の対策としてという意味より「良い苗」として説明します。

基本的に接ぎ木苗は病害虫に強いとされるものを台木に使用しているので、連作となる畑では「実生苗」を使わず「接ぎ木苗」を使うことをおすすめします。

当然、接ぎ木苗の値段は高いですがそれなりに効果はありますし、第一、連作障害が発生したらその一年はそこで終わりです。

まとめ

同じ場所で同じ野菜を作り続けると、土の養分が偏ったり微生物のバランスが崩れ病害虫が増殖することで野菜が弱ってしまいます。

この連作障害を避けるには「輪作」「多品種栽培」「苗の選定」に気を付けることが基本になります。

以上、いろいろ悩むこともありますが気楽に楽しくやりましょう!

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