外部からの害虫をシャットアウトしよう。
寒冷紗や不織布は農薬を使わない害虫対策の最強資材です。やり方を覚えれば簡単便利にできるよ。やらなきゃ損。 「虫ぼろ」におさらばだ!
「寒冷紗」「不織布」の被覆資材を使おう
「寒冷紗」?「不織布」? 何それって思いましたか?
実はこの二つ、害虫を最初から近づけない最強の資材なんです。「自分は無農薬栽培をやりたい!」と考えている方には超おすすめです。
無農薬栽培というと、自然まかせで何も手をかけないことと誤った認識を持った人がいますが、これでは害虫くんにどうぞお食べくださいといってるのと同じです。
「ちっちゃい虫だから大丈夫かな?」の考えではダメで、猛獣クラスに狂暴で常に牙を向いていてちょっとでも油断すると襲ってきます。
とても怖いやつですのでそれなりの対策が必要となります。
それにはこれらの資材(被覆資材)を上手に使うことが大事で「寒冷紗」や「不織布」の出番となります。
種まきや苗の定植後の畝全体に寒冷紗でトンネルにしたり、不織布をべたがけしたりして害虫を遮断できます。しかも太陽光はよく通すので生育に大きな影響は出ません。
ビニールを使っても害虫を遮断できますが、雨や空気を通さないため水やりが必要で、また蒸れないように適度な開放が必要になるなど手間が増えます。
トンネルがけとべたがけ。不織布の特徴
寒冷紗も不織布も害虫の侵入を防ぐことが目的なので目の粗さが重要です。ちっちゃい害虫の筆頭クラスがハダニ(成虫で約0.5mm)ですので、こいつらを阻止できれば他の害虫のほとんどはカバーできます。
寒冷紗は0.6mmの目合いの物を入手しておきます。不織布については網目ではないので意識しなくて良い上に比較的に安く用途も広いので便利に思います。
これらがあれば、モンシロチョウや蛾の成虫に卵を産みつけたりされず、またアブラムシやハダニなど小さな害虫の侵入も防げます。
寒冷紗も不織布も幅180cmの物を入手し、トンネル用の支柱は2m程度ものが使いやすいと思います。不織布をべたがけするときは半分の幅に切って使用します。
種まきや苗の定植を行ったら間を開けずにトンネルがけしましょう。トンネル用支柱を1m間隔で立て、その上に寒冷紗をかけます。さらにこの上にトンネル用支柱を立てて寒冷紗がばたつかないようにします。
寒冷紗の端を引っ張り「ピン」となるようペグで固定したら、周囲に土を被せて害虫が侵入しないようにします。
種まき後には不織布をべたがけします。発芽して成長した苗が不織布を押し上げる分を前もって計算して「ピン」と張らず少し余裕をもたせてかけておきます。
まとめ
寒冷紗のトンネルがけや不織布のべたがけは主に葉菜類の野菜に向いています。
これらの資材には防虫のほか、保温、防霜効果もあっていいことずくめですので積極的に活用することをおすすめします。
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