タネまき、苗の定植のポイントは野菜それぞれに適した時期に行うことです。また、育てる時期によって品種の特徴を理解した上で、タネや苗を選択し最適な時期に育てることが重要です。
よいタネ、苗の選び方
タネ袋や苗の状態をよく確認しましょう。
タネ選びと苗選びが野菜作りの第一段階になり、今後の野菜の生長と収穫に大きく影響します。
タネにはたくさんの種類があり、品種によっては春・夏まき用、秋・冬まき用などあり、季節にあった品種を選択します。
タネ袋の裏には発芽率、有効期限の記載があるのでしっかり確認し古いものは避けます。
実際のところ店頭の商品よりも、手持ち分(前年購入したタネの残り)に注意するべきと思います。もったいないと感じますが、すでに発芽率が下がっているので買い替えましょう。
苗に関しては株全体が元気よく、葉っぱは濃い緑色のものを選びます。全体的に徒長ぎみでヒョロヒョロした苗は避けます。
病気や害虫にやられていないこと。葉っぱの表裏をよく見て病害虫がないことを確認する。
タネのまき方
畑に直にまくか、育苗する場所(ポットやプラグトレー)にまく方法
根菜(ダイコン、ニンジンなど)は根がまっすぐ伸びるので定植時に根を傷めやすいので直まきにします。また、生長期間が短いホウレンソウやコマツナなども直まきにします。
トマトやナスなども直まき可能ですが、4月ごろの温かい気候でないと地温が低く発芽しないので、一番花が咲く5月ごろの定植に間に合いません。ポットまきにして温度管理すればできますが手間を考えると苗を入手することをおすすめします。
その他の野菜は基本的にどちらでも問題なく育ちます。
直まきの方法
【すじまき】
ホウレンソウ、ニンジンなどほとんどの野菜向き。
畑の表面にすじをつける方法で、棒などで深さ1cmほどのすじを引くか、板の端を押さえつけ溝をつけ、そこにタネをまきます。
【点まき】
ハクサイ、キャベツ、ダイコンなどの大きく育つ野菜向き。
【ばらまき】
徒長ぎみに生長させるミックスリーフ、サニーレタスなど向き。
ポットまき
ポットにタネをまいて育苗してから畑に定植します。
タネまきした後の管理
発芽するまでは乾燥させないこと。
タネまき後はたっぷり水をやります。土が乾くと発芽しないのでこまめに水やりをします。
発芽して込み合ってきたら徒長する前に間引きします。丈夫で生長のよいものを残しますが、となりの葉っぱと重ならないぐらいの間隔になるよう順次間引きしてゆきます。
苗の定植の仕方
根を傷つけないように注意する。
ポットから取り出すときは根に土を残したまま崩さないようにし、事前に掘っていた穴へ植えつけします。
植穴の深さはポットの苗がちょうど入るくらいに掘り、深植えしないようにします。
やさしく植えつけし、株元に土を入れて苗の回りを軽く押さえ固定します。
【植え穴を掘る】
苗がちょうど入るくらいの深さに掘る。深植えしないよう掘過ぎないこと。
【苗を植えつけ土を入れる】
根を傷つけないようにポットから取り出し、苗を植え穴に植えつける。苗の周りのすき間に土を入れる。
【苗の周りを上から手でやさしく押さえる】
苗が固定されるよう土を手でやさしく押さえる。
【仮支柱で支える】
苗が風で倒れたりしないよう30cmほどの仮支柱を立てる。
まとめ
初めにも記載しましたが、タネまきも苗の定植もそれぞれに適した時期に行うことです。
また、品種ごとにアピールポイントがあって購入の際に迷うところですが、私は病害虫に強い品種を選択することをおすすめします。
実の食味をアピールしているものを選んで良いのですが、まずは確実に収穫まで丈夫に育つことを優先して考える方が良いと思います。
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