意外と難しいですが農家のノウハウを取り入れて選択した苗は、
野菜作りのスタートラインも優位に働くので結果的に育てやすくなります。
よい種、よい苗は地元の園芸店がおすすめ
野菜作りの初期段階では環境よりも良い種苗であることが重要となります。
種まきから育てる場合は種自身の持つ力、また苗から育てる場合は苗自身の持つ力が大事ということです。
初期段階の成長が悪いとその後にも影響し、病害虫に対する抵抗力も弱くなるため結果的に収量も期待したほど上がらなくなります。
丈夫で良い野菜を作るには、まずはよい種、よい苗を選ぶことですが、どうするのが一番良いか考えてみましょう。
種を選ぶ
種袋の裏面には種の品質などの記載があるのでよく読むことですが、特に発芽率を見逃してはダメで発芽率は高いものを選択します。
発芽のタイミングがずれれば、その後の生育がそろわなくなります。早く発芽したものがいち早く双葉を出して葉を広げるので後から発芽した方は余計に育ちにくくなるからです。
同様に古い種(去年の残り等)も発芽率が下がっているので使用しない方が賢明です。もったいないと思いますが種まきにかかる労力と時間の方がもったいないと考えましょう。時間は取り戻せません。
また、双葉が出たときの様子もよく観察します。この時点で弱っちいものや、葉っぱの形が悪いものは大きく育つことは望めませんので間引きましょう。
種を購入するときは信頼のある園芸専門店が良いですが、今はどこのお店(ホームセンター)で買った種でも問題なく発芽して育つのでそれ程気にしなくてよいと思います。
最近は100均のDAISOでも販売しており私もよく購入します。種の量が家庭菜園で使用する量にマッチしていて無駄がなく、値段も安いので重宝しています。もちろん発芽率も問題ないです。
先に種袋の裏面の記載が大事と話しましたが表面も大事です。ここにはこの種のアピールポイント、いわゆる「推し」が書いています。
でも、いざ購入しようとすると多くの品種が出回っていて、どれを選択すればよいか迷ってしまい、現にダイコン、ほうれん草、その他それぞれ何十種類あるのか判らないほどあります。
食味を推す「おいしい」や「甘みがある」や「やわらかい/歯ごたえが良い」などの観点で選択するか、病気の抵抗性を推す「うどん粉病に強い」などの観点で選択するかになります。
こうやって何を買うか迷ってしまうことも実は楽しかったりしますよ。
こんな時、園芸専門店だとお店の人と近いので聞きやすいかなとも思いますし、何より地域に根付いたアドバイスをもらえますので行くべきです。
苗を選ぶ
苗選びもとても重要です。
がっしりとし節が詰まっていて(徒長してない)そして緑が濃いものがベストです。また初心者であってもプロであってもやはり接ぎ木苗を使うのが良いです。
それは、果菜類(ナス、キュウリ、トマトなど)は土壌病害にかかりやすいので、リスクを抑える点においてもお勧めします。万一、栽培途中で枯らしてしまったりするとその損失と自分の経験値も上がりません。
接ぎ木苗は、実生苗(自根苗)と違い加工されている分値段が高いですが、丈夫であるため栽培期間も長くなり結果的には収量も多く見込めるので得と考えましょう。
苗を購入するときは種と同様に信頼のある園芸専門店で大苗を選ぶのが良いです。
ホームセンターで購入するのもなんら問題ありませんがたいていが小苗ですので、畑に定植する場合はマルチを敷きトンネル栽培で覆います。
もしくは定植するまでは一回り大きいポットに植え替えた上、夜の寒さに当てないよう注意し育てましょう。
定植時期の5月に入っても夜には気温がぐんと下がることはよくあり霜が降りることもあります。苗もこんな環境にさらされると大きくダメージを受け(苗が風邪をひく)しばらく成長が止まってしまいます。
4月中旬には店頭に出回っており購入は5月に入ってからが良いですが、その時には売れ残りの苗しかないので多少早めに購入しがっちりした苗を選びましょう。
その時は、さっきも言ったようにすぐに定植するならトンネルとマルチを、定植を遅らせるなら5月の連休後半ぐらにするのが良いと思います。
面倒なことですが、遅霜にやられると最悪の場合枯らしてしまいますし、枯れなくても大きくダメージを受けるので2週間分くらいは成長が遅れるように感じます。
まとめ
種、苗選びについて解説しましたが、基本的に果菜類はよく見極めて選ぶことと、しっかりと管理するが大事であります。
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