野菜作りを始めてしばらくすると最初の悲劇が起こります。
それは手塩に育ててきた大事な野菜を虫に食べられ「なんじゃこりゃー!」ってことが起こってしまいます。でも大丈夫、こうならないよう対処方法について解説したいと思います。
病害虫は早期の発見が大事
早期発見が最大の防御になります。
特に定植後など早苗の状態は、僅かな食害でもダメージが大きくその後の成長で致命傷になる恐れがあります。
葉や株の状態を観察することが大事で、害虫は見つけ次第取り除くなど処分します。
早期発見といっても被害が大きくなってからでは手遅れで、また被害が少ないうちにというのも経験や慣れが必要です。
野菜と虫の種類を関連付けて対応しよう。
害虫ごとの性質を知れば怖くないです。よく出てくる害虫6種類(コナガ、アオムシ、ヨトウムシ、アブラムシ、ダニ、シンクイムシ)についておさえておけば被害の多くは対処できるようになります。
コナガ
コナガは蛾の幼虫でアブラナ科の野菜を食害します。コナガの幼虫は小さいので見つけにくいですがキャベツやハクサイ等について葉に穴を開けます。
ただしコナガの幼虫はちっちゃくて食害の範囲も限定的なのでそんなに心配いりません。農家では売り物になりませんが自分で食べる分には問題ないと考えましょう。
被害を最小化するには定植後に寒冷紗をかけて虫の侵入を防ぎます。
アオムシ
アオムシはモンシロチョウの幼虫でアブラナ科の野菜を食害します。見つけやすい害虫でよくキャベツの上について悠々と食べていたりします。
食べっぷりがすごく、あっという間に葉っぱに大穴を開けるので速攻で取り除きます。
畑でモンシロチョウが飛んでいたら間違いなく卵を産み付けているので、葉っぱに1mmぐらいの黄色い卵がついていたら取り除いてください。
予防策は定植後に寒冷紗などをかけて成虫が入らないようにすることです。
ヨトウムシ
ヨトウムシはヨトウガの幼虫です。
日中は株元の土中に隠れて夜になると「出撃」を開始し、キャベツなど中まで入って食いまくり食用できなくなります。こういう時はめっちゃ腹が立ちます。
夜に懐中電灯片手に畑で「迎撃」するといっぱい捕れますが、近所の人に怪しく思われそうで自分はあんまりやりたくないです。
駆除しやすいのは卵の時か、孵化してしばらくの間だけです。葉っぱが透けてみえると裏側にヨトウムシが団体でついています。この時は葉っぱごととって処分します。
予防策は定植後に寒冷紗などをかけて成虫が入らないようにすることです。農薬ではオルトラン粒剤を撒くのが良いです。
アブラムシ、ダニ(ハダニ)
アブラムシはたいていの野菜でよく見られる害虫で葉っぱの裏や新芽にびっしりとつきます。
ダニもアブラムシと同じような被害になりますが、アブラムシより小さいので見つけにくいのが特徴です。
ダニの被害を受けやすいのがナスで、花がつかなかったり葉っぱが黄色く縮むようになります。夏の乾燥した時期に出やすくなります。
アブラムシやダニは、葉っぱや実に針を刺して養分を吸いますが、小さいとはいえ大群であるため株全体が弱ってしまいます。また、ウイルスを媒介して株が感染するともう治りません。
予防策は、アブラムシはキラキラしたものが嫌いですので銀色のマルチを使うのが有効です。ついてしまったら刷毛で落としたりテープの粘着面に貼り付けて捕ったります。
シンクイムシ
シンクイムシはハイマダラノメイガの幼虫です。
アブラナ科の野菜に多くつき、特にダイコンで良く見かける害虫で芯の生長点を食べてしまうのでこうなったら植えなおすしかありません。
予防策は定植後に寒冷紗などをかけて成虫が入らないようにすること、農薬ではオルトラン粒剤を撒くのがよいでしょう。
まとめ
以上が病害虫対策です。「虫くんにバイバイ」するには何れも早期発見が肝要です。たとえ食害を受けたとしても初期であればやり直せます。虫には負けんぞー!
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